
動物実験では生後22週頃から5週間ほど、人の脱毛症とよく似た休止期状態にあるニュージーランド・ホワイト種ウサギを用いています。休止期に入る前に背中の毛を刈り毛が休止期に入った事を確認した後、育毛効果が期待される薬剤を塗布し発毛状態を観察。非塗布部分より早く発毛すれば、その薬剤が休止期毛を成長期毛に変換する能力を持っていることになります。
動物実験では、ウサギの薬剤を塗った部位だけに発毛がみられ、 “桑白皮エキス”に毛周期変換作用があることが示唆されました。またその後成分について検討したところ、桑白皮エキスに含まれるある成分は、男性ホルモンを活性化する酵素5αリダクターゼの働きを抑えることがわかりました。つまり休止期の毛を成長期に変えて育毛を促進していることが考えられます。
実験方法 |
生後22週齢のニュージーランド・ホワイト種ウサギの背部を毛刈りして8区画に分割。各区画に被験薬剤を毎日1回、7週間塗布する。 |
披健薬 |
被験薬1、2、3、4は桑白皮を70%エタノールで有効成分を抽出したものを、さらにエーテル、酢酸エチル、n-ブタノールで順次抽出し、エーテル可溶部を被験薬1、酢酸エチル可溶部を被験薬2、n-ブタノール可溶部を被験薬3、水可溶部を被験薬4とする。被験薬5はウサギ毛周期変換作用があると報告されている薬剤、被験薬6は最新の市販育毛剤、被験薬7には健康保険適用の育毛剤、被験薬8には被験薬の溶媒をあてる。 |
評価基準 |
変換促進を無処置部と比較して、著効(4週以上変換促進)、有効(2~4週変換促進)、無効(前記以外)とする。 |
試験結果 |
被験薬は休止期が5週間短縮されて著効、被験薬5は休止期が3週間短縮されて有効、他は無効。 |
また、 “桑白皮エキス”を使って男性55名、女性13名に対して臨床試験を行ったところ、男性の男性型脱毛症の約6割、女性型脱毛症半数以上が改善し、新生毛が認められました。動物実験と同様、ヒトにおいても休止期毛を成長期毛に変換する毛周期変換作用があることがわかりました。

著効例 62才女性

著効例 69才女性
