自然に学ぶ研究通信

研究員奮闘記

食べるだけで満足はもったいない!お酢を上手に使ってカラダをハッピーに! 2026.06.05

 お酢を料理に少しプラスすると、さっぱりして美味しくなるだけでなく、大人の女性が特に不足しがちなカルシウムや鉄などの栄養素の吸収率が上がるのをご存知ですか?

 40代・50代を迎えた女性に、何よりも意識してほしい栄養素。それが「カルシウム」と「鉄分」です。骨の健康や健やかな毎日のために欠かせない存在ですが、実はこれらは「体内に吸収されにくい」という大きな弱点を持っています。せっかく意識して摂っても、その大半が体を素通りしてしまうのです。

 このもったいない問題を解決してくれる心強い相棒が、毎日のお酢です。 お酢に含まれる酢酸やクエン酸などの有機酸には、食品中のミネラルを水に溶けやすい状態(可溶化)にしたり、成分を包み込んで腸で吸収されやすい形へと変化させたりする働きがあります。これを科学の世界では「キレート作用」などと呼びます。  


 
 実際、お酢による栄養吸収の向上は多くの研究で実証されています。例えば、カルシウムが豊富な食材にお酢を加えることで、食材の中のカルシウムが溶け出し、体内への吸収率が有意に高まることが報告されています。また、お酢は胃酸の分泌を促すため、胃酸の分泌量が減少しがちな中高年世代の消化・吸収を根本からサポートしてくれるメリットもあるのです。
この栄養学的なアプローチを毎日の食卓に活かすのはとても簡単です。相性抜群の「100点満点メニュー」をご紹介します。

・小魚の南蛮漬け・あさりの酢の物 骨ごと食べる小魚のカルシウムや、貝類に豊富な鉄分を、お酢の力で吸収を助けます。
・手羽元のさっぱり煮 お酢を入れて煮込むことで、鶏の骨に含まれるカルシウムがスープの中に溶け出しやすくなり、お肉も驚くほど柔らかくなります。

 大人のインナーケアは、「何を食べるか」と同じくらい「どう吸収するか」が大切です。今日からぜひ、ミネラル豊富な食材にお酢をひとさじ合わせる工夫を始めてみませんか?