PRESS RELEASEプレスリリース

「新規育毛タンパク<CHI3L-1>と<CXCL5>の発見」 皮膚科学雑誌に論文掲載

  • 2024.09.09
  • 研究

育毛専門医 桑名隆一郎博士(桑名皮フ科院長)との共同研究による新たな発毛のメカニズムの発見が皮膚科学雑誌「Archives of Dermatological Research」の20248月号に掲載※1されましたのでご紹介いたします

〈研究背景〉…………
筋肉や皮膚における一時的なダメージ負荷は、これらの組織再生を促すことが報告されています。この自己回復能ともいえる現象が発毛にも作用するのでは?という全く新たな視点から育毛の新機序を探る研究に着手しました。


〈研究の成果〉…………
毛乳頭細胞は様々な因子を分泌することで発毛の司令塔として機能しています。私たちは、毛乳頭細胞に一時的なダメージ刺激を与え、その後の細胞増殖回復期に、毛を作る細胞である毛包細胞との共培養で、毛包細胞の増殖が促進されることを見出しました。そこで回復期の毛乳頭細胞の遺伝子解析を行った結果、約6万種の遺伝子の中から60種以上の遺伝子発現変動が確認され、その中でCHI3L-1およびCXCL5が毛包細胞の増殖を促進するタンパク質であることを特定しました。さらにマウスの毛周期におけるCHI3L-1およびCXCL5の分泌レベルを調べた結果、新しい毛が生まれる「成長期初期」に両タンパクとも増加し、発毛しない「休止期」では両タンパクとも減少していることを発見しました。


〈研究成果の活用〉…………
CHI3-L1およびCXCL5は組織再生に寄与するタンパク質として知られていますが、本研究で初めて育毛への関与が明らかになりました。この革新的な育毛メカニズムにより、従来の育毛剤では得られなかった効果を実現することが期待されます。
今後も女性用育毛剤のパイオニアとして、育毛研究に邁進し、新しい発毛ソリューションを提供してまいります。

※1:Noguchi, K., T. Inai and R. Kuwana (2024). "Chitinase 3-Like 1 and C-X-C motif chemokine ligand 5 proteins and the hair cycle." Arch Dermatol Res 316(8): 523.