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研究員奮闘記

冷えと塩分過剰が原因?夏の重だるい「脚のむくみ」を解消する賢いインナーケア 2026.08.07

    8月に入り、連日の猛暑でエアコンが手放せない季節になりました。しかし、涼しい室内にいる時間が長くなるこの時期、多くの大人の女性を悩ませるのが、夕方になると靴がきつくなるような脚の「夏むくみ」です。
    夏は1年の中で最もむくみやすい条件が揃っています。その大きな原因が、冷房による「冷え」と「自律神経の乱れ」です。冷たい風に当たり続けると、体温を逃がさないように血管が収縮し、特に下半身の血行が滞ります。さらに、暑さによる運動不足が重なると、下肢の筋肉によるポンプ機能が低下し、血液やリンパ液がスムーズに循環しなくなってしまいます。
    この血行不良に拍車をかけるのが、食生活における塩分(ナトリウム)の過剰と「カリウム不足」という栄養バランスの乱れです。
    私たちの身体には、細胞の内側と外側で塩分濃度を一定に保つ仕組みが備わっています。塩辛いものや、そうめんの麺つゆなどからナトリウムを多く摂取すると、身体はその濃度を薄めようとして、細胞と細胞の間に水分を溜め込もうとします。これが生化学的なむくみの正体(細胞外液の増加)です。通常であれば、必須ミネラルである「カリウム」がナトリウムを体外へ排出する調整役を担います。しかし、夏場は暑さによる食欲不振から野菜や果物の摂取量が減ってカリウムが不足しがちなうえ、水分を多く摂ることで尿とともにカリウムが排出されやすくなり、このバランスが容易に崩れてしまうことが分かっています。
    この「夏むくみ」をすっきりさせるために、日々の食事で意識したいのがカリウムの積極的な補給です。カリウムには、腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制し、尿中への排出を促す明確な利尿・調整作用があります。

    取り入れ方はとても簡単です。
・旬の夏野菜を生で取り入れる きゅうり、トマト、スイカなどはカリウムの宝庫です。カリウムは熱自体には強いものの、水に非常に溶け出しやすい性質(水溶性)を持っています。そのため、「茹でる」加熱を避け、生のまま丸ごと食べられる夏野菜や果物は、カリウムを無駄なく効率的に摂取するのに最適な食材です。
・いつもの1杯を「バナナと豆乳」に 調理が面倒なときは、カリウムが豊富なバナナと豆乳をミキサーにかけるだけで、火を使わずに手軽な「むくみケアドリンク」が完成します。また、加熱調理をする場合は、スープや味噌汁のように「汁ごと飲めるメニュー」にすると、溶け出したカリウムを余さず摂取できます。
 外側からの冷え対策に加え、体の中からはカリウムの力で余分な水分をリセット。賢いインナーケアで、重だるい夏を軽やかに乗り切っていきましょう。