「東京農工大学との共同研究により、みかん麹中成分に骨密度増加効果が判明。 骨粗鬆症予防、歩行機能維持などが期待。」 国際科学雑誌に論文掲載
- 2023.06.07
- 研究

東京農工大学の稲田全規准教授らの研究チームとの共同研究にて、みかん麹中に含まれる4′-デメチルノビレチン、4′-デメチルタンゲレチンの骨代謝に対する効果を研究しました。その結果、みかん麹中成分が骨の分解を抑制することを明らかにし、また骨密度が低下したモデルマウスの骨密度を増加させると示しました。本研究成果は、2023年3月14日に、国際科学雑誌「nutrients」に掲載されました。
<研究の背景>
骨は骨代謝と呼ばれる新陳代謝を常に繰り返しています。古くなった骨は破骨細胞という細胞に壊され、その壊された部位を骨芽細胞が修復し、骨を新しく作りかえていきます。しかし、加齢などによってホルモンバランスが乱れると(特に女性の更年期以降)、骨芽細胞の働きを破骨細胞が上回るようになります。すると、骨密度が低下し、少しの衝撃でも折れやすくなってしまいます。これがいわゆる骨粗鬆症であり、日本には1000万人以上の患者がいるといわれています。
<研究の成果>
骨を分解する破骨細胞に、みかん麹中に含まれる4′-デメチルノビレチン、4′-デメチルタンゲレチンを添加した結果、破骨細胞の活動を抑える効果が得られました。その作用は両成分を混ぜることにより更に高まることが実験より明らかとなりました。さらに、女性ホルモンを減少させ、骨密度が低下した骨粗鬆症モデルマウスに、両成分を投与すると、破骨細胞の活動が抑制され、骨密度の低下が抑えられる結果が示されました。

<研究成果の活用>
みかん麹中に含まれる4′-デメチルノビレチン、4′-デメチルタンゲレチンは、骨の分解を抑え、骨密度を維持する効果が期待できます。骨粗鬆症の予防や、骨を丈夫に維持することで、歩行機能や運動機能を維持する効果も期待できます。
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